こんにちは、動物看護師の多田です。
新しい年を迎え、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
びっくりするくらい寒い毎日が続いています。わんちゃんのお散歩の際には足元にお気をつけくださいね。
冬は寒いばかりではなく、クリスマスやお正月といった行事・イベントがたくさんある中、もうすぐバレンタインデーもやってきます。今日はバレンタインデーの主役、チョコレートのお話です。
ご存じの方も多いかと思いますが、私達にとっては美味しいチョコレートも、わんちゃんねこちゃんが食べると中毒を起こすことがあります。中毒を起こすのは「テオブロミン」という成分で、原材料のカカオに含まれています。
では、どれくらいの量で中毒を起こしてしまうのでしょうか? 個体差はありますが、超小型犬では板チョコ1枚ほどでも中毒を起こしてしまう子がいます。
甘いミルクチョコレートよりもカカオの量が多い「高カカオチョコレート」や「調理用チョコレート」では「テオブロミン」が倍以上含まれるため、もっと少ない量でも中毒になります。
チョコレート(テオブロミン)中毒の症状には、
- ふらつく・震える
- 下痢・嘔吐
- 興奮
- 不整脈
- けいれん
といったものがあり、死に至る可能性もあります。症状は食後6〜12時間と、時間が経ってから出てきます。
もしお家の子がチョコレートを食べてしまったら、症状がないからと様子見せずに早めに動物病院にご相談ください。その際「いつ」「どんなチョコレートを」「どのくらい」食べてしまったか、という情報を伝えていただけると治療の助けになります。
また、中毒を起こさなかった場合でも、チョコレートの脂肪分のためにお腹を下してしまったり、膵炎になってしまう子もいます。数日は注意が必要です。
チョコレートを誤食してしまった場合に、包み紙など食品ではないものを一緒に食べてしまったお話もよく伺います。チョコレートの保管には十分注意して、素敵なバレンタインデーをお過ごし下さい。