こんにちは、動物看護師多田です。
すっかり暖かくなってきて、お散歩が楽しい季節になってきましたね。
わんちゃんやねこちゃんと、お散歩を楽しまれる方にも待ちに待った季節です。
春のお散歩では、いつも行かない公園に足を延ばしてみたり、ちょっと遠出してみたり…と、いつもとは違う風景にワクワクしますよね。
それはわんちゃんねこちゃんも同じはず。
普段のお散歩では見かけない風景、特に視界に入りやすい植物に興味を持つ子も多いのではないでしょうか。
匂いを嗅いでみたり、時には口に入れてしまう事も…。
でも、ちょっと待ってください!
いつものお散歩コースに生えているような身近な植物でも、中毒を起こしてしまう事があるんです。
例えば…
スイセン(球根)→嘔吐・下痢、腹痛や血圧低下、心不全など
スズラン(全草)→生けた水にも毒性、不整脈、嘔吐・下痢など
アイビー(葉、果実)→腹痛、よだれが出るなど
アジサイ(葉・茎・蕾)→嘔吐・下痢、ケイレン、麻痺など
ドクゼリ(全草)→日本三大有毒植物、嘔吐、ケイレンなど
いかがしょうか?
街中や河川敷・公園といった身近な場所で見たことのあるような植物ばかりです。
今回ご紹介したのはほんの一部ですので、実際にはもっと多くの気を付けなければならない植物があります。また、場所によっては除草剤などの間接的な被害にも注意が必要です。
植物だけではなく、道端の石やゴミなどを誤食してしまうという事故も度々見られます。
万一これらを口にしてしまった場合には、動物病院までご連絡ください。
その際、何をどれくらい食べてしまったか分かると、治療の助けになります。
春はノミ・ダニ、フィラリア症といった予防はもちろん、うっかり拾い食いにも気を付けて楽しいお散歩ライフをお過ごしください!