ワンちゃん・ネコちゃんの冷えとその対策|千代田区の犬と猫の内科の病院「まつき動物病院」

スタッフブログ

ワンちゃん・ネコちゃんの冷えとその対策

スタッフブログ

こんにちは!昨年の12月からまつき動物病院で勤務している動物看護師の小泉です。

新年のご挨拶が遅くなりましたが、本年もどうぞまつき動物病院をよろしくお願いいたします。

 

さて、今回は「ワンちゃん・ネコちゃんの冷えとその対策」についてスタッフブログを書かせて頂きます。少し長くなりますが、みなさまにお付き合い頂けますと幸いです。

 

今年は暖冬と言われながらもお正月の1月初旬に東京も初雪を観測されました。暦では2月の初めに立春を迎えますが、まだまだ寒さの厳しい日が続いています。

元来、外で生活していた犬猫たちは私たち人間に比べ、寒さに強いと言われておりますが、ネコちゃんはもちろん、ワンちゃんにとっても“冷えは大敵”です。

 

ネコちゃんは寒さに弱いと周知されていることもあり、暖房の効いたお部屋で、飼い主さんとこたつでまったりと過ごしているというお話を良く聞きますが、ワンちゃんが意外なところで、“冷え”ている状況を見かけます。

 

冷えてしまう状況の例をいくつかあげますと・・・

  •  お散歩中、飼い主さんが立ち話をされている間、ワンちゃんは歩道や公園内で終わるのを待っている(冷たいアスファルトの上で伏せをして待っている子も。。。!)。
  •  床の上(室内のフローリング含む)で直に寝ている。
  •  冷たい場所の上で長時間寝そべったり、お座りしている。

(室内ドッグランなどの床も意外と冷たく、床を触ると底冷えしている時があります)

などなど。

 

身体を冷やすことは、内臓機能低下、免疫低下につながり、犬猫のストレスにもなります。ここでいくつかの“冷え対策”をご紹介いたします。

※ エアコンはこの時期、どのご家庭でも稼働しているかと思います。

ホットカーペット、湯たんぽやホッカイロなどもご活用頂いているかと存じますが、

低温やけどの恐れがあるものは毛布や敷布を合わせてご使用頂き、飼い主様の目が 離れるお留守番時は十分にご注意ください。

 

① 敷物

冷たい床に直接寝ると体が冷えてしまいます。

冷気は下へ溜まりますので、私達人間が感じている以上に床で寝ている動物たちの体は冷えています。

毛布や敷物を一枚敷くだけでも暖かいですよ(^-^)

 

② ドーム型のベッド

大型犬用は厳しいかもしれませんが、ドーム型や、もぐるタイプのベッドは動物の体温が中にこもりポカポカと暖かくなるので、

冬には最適です。

 

③ 腹巻き

これは特にシニアのワンちゃんにおすすめしたいのですが、腹巻きは、身体の要所を温めることができるのです。

肝臓、腎臓、脾臓、大腸、小腸などの内臓はもちろん、背骨や背骨の両脇にあるたくさんのツボも温められます。

 

④ 洋服

洋服は賛否両論あるかと思いますが、嫌がらないのであれば、寒さ対策としては、ぜひお勧めします!

特に小型犬、シングルコートの品種(ヨーキー、マルチーズなど)、

7才を過ぎているシニアのワンちゃんにはお散歩の時間などは着させてあげると良いです(^-^)

 

⑤ 運動

なるべく暖かく、日があたっている時間や場所を狙って、お散歩には連れて行ってあげてください。

外気浴はもちろん、個体に合った適切な運動量はワンちゃんにも必要なことです(^-^)

 

 

次に、この季節に注意して頂きたいことをお伝えいたします。

一つ目は、動物たちが適温を選べる環境を用意してあげるのが大事です。

室内のエアコンや床暖房を常時ご使用されている場合は、ワンちゃん・ネコちゃんが暑さを感じた時にクールダウンできる場所を設けることや、サークルの中にペット用のホットカーペットを入れてワンちゃん・ネコちゃんが過ごしている場合は、サークルの半分のスペースは敷物一枚だけにし、涼める場所にするのをお勧めしています。

二つ目は、この時期はかなり飲水量が下がりますので、夏と同じくらい常日頃からお水を飲ませる工夫をしてあげてください。

猫ちゃんは、チャオちゅ〜るを溶かしたお水を置いてあげると喜びますし、鶏肉に対してアレルギー反応を示さないワンちゃんは、ササミを湯がいた出し汁をご飯にかけてあげると喜びます。

ちなみにうちの愛犬は乳製品を食べさせてもアレルギー症状が出ないので人間が食べ終わった後の無糖ヨーグルトの容器に水を入れ飲ませ、冬場の飲水量を増やしています。

 

大切な家族のために「身体を冷やしすぎない」、「お日様の光を浴びること」、「水分を摂ること」を意識して、残りの寒い冬の季節を乗り切っていきましょう!