猫の甲状腺機能亢進症の注射薬|千代田区の犬と猫の内科の病院「まつき動物病院」

診療科目と症例紹介

猫の甲状腺機能亢進症の注射薬

日本では、中年〜高齢(一般に8歳以上)の猫ちゃんの3〜5%程度が甲状腺機能亢進症にかかります。

甲状腺機能亢進症の治療を始めるときには、チアマゾール(商品名メルカゾール)という飲み薬を使うのが標準的な方法です。

しかし、甲状腺機能亢進症の猫ちゃんは、食欲がない、吐き気が強い、ストレスに弱いなど、薬が飲めないことも少なくありません。

そのような場合には、同じ成分の注射薬を首筋に1日2回皮下注射することで、確実に投薬でき、甲状腺ホルモンを下げられるようになります。

甲状腺ホルモンが下がるのには1〜2週間程度かかりますが、食欲や吐き気が改善すれば、飲み薬に切り替えます。

注射液は比較的少量で、糖尿病のインスリン治療のように、飼い主様にトレーニングしていただくことで自宅での注射も可能です。

もし甲状腺線機能亢進症の猫ちゃんが薬を飲めない場合には、獣医師にご相談ください。

(院長 松木)