猫ちゃんの糖尿病治療がうまくいかず、血糖値が異常に高いまま経過すると、だんだん足腰が弱ってきて踵を地面につけて歩いたり、高いところにジャンプできなくなることがあります。
さらに進行すると、腕や手も上手に動かせなくなる場合もあります。このことを「糖尿病性神経障害」と呼びます。
人間や犬と異なり、猫は糖尿病が進行しても目や腎臓の問題はほとんど起こしませんので、神経障害がいちばん目立つ糖尿病合併症です。
猫の糖尿病性神経障害は、糖尿病を治療して血糖値を適正レベルにすれば、やがて元通りに治ります。
獣医師のアドバイスに従って、しっかりとご自宅での糖尿病治療に向き合っていただくようお願いします。
(院長 松木)