瞳孔の大きさが左右で違う|千代田区の犬と猫の内科の病院「まつき動物病院」

診療科目と症例紹介

瞳孔の大きさが左右で違う

片目の瞳孔の大きさが反対側よりも小さく、瞳孔が小さいほうの瞼が大きく開けない、目が落ちくぼんでいる、目の内側から白い膜のようなもの(瞬膜または第三眼瞼と呼びます)が出ている、といった状況を「ホルネル症候群」と呼びます。犬でも見られますが、猫のほうが頻繁に見られます。

ホルネル症候群は、顔に分布している交感神経(自律神経)が麻痺することによって起こります。

猫の場合は、とくに原因がなく数ヶ月で自然に回復するもの(特発性ホルネル症候群)と、中耳炎から起こるものが多いです。

写真の猫ちゃんは、慢性鼻炎(鼻水が出ています)から中耳炎になり、顔の左側がホルネル症候群になってしまいました。

このような場合も、適切に治療すれば数ヶ月で回復します。

一方、犬のホルネル症候群は脳や頸髄の異常から起こることがしばしばあるので、早めに獣医師にご相談ください。

(院長 松木)