アロペシアX(脱毛症X)|千代田区の犬と猫の内科の病院「まつき動物病院」

診療科目と症例紹介

アロペシアX(脱毛症X)

ポメラニアン、トイ・プードル、シベリアン・ハスキーは、「アロペシアX(エックス)」という脱毛症になりやすい犬種です。

アロペシアXは、以前は「成長ホルモン反応性皮膚症」や「ポメラニアンの脱毛症」など、さまざまな病名で呼ばれていました。

3〜5歳程度の男の子がなりやすく、胴体としっぽが脱毛し、皮膚が黒ずんできます。顔や手先、足先は脱毛しません。

今のところ正確な原因が不明なのでアロペシア(脱毛症のこと)X(原因不明なのでX)と呼ばれていますが、副腎から出る男性ホルモンのアンバランスが原因だろうと考えられています。

アロペシアXは他の病気につながることはなく、寿命にも影響しません。

美容上の問題だと割り切れる場合には、治療はとくに必要ありませんし、お勧めもしておりません。

ただし、犬の皮膚は紫外線に弱いので、昼間の外出時には首や胴体を日光から守るため洋服を着せてください。

また、皮膚が過度に乾燥したり、炎症を起こしてしまった場合にはサプリメント(メラトニン)、内服薬(トリロスタンなど)や外用薬(保湿剤など)で治療します。獣医師にご相談ください。

(院長 松木)